暗闇を信じてもいい。

愛しちゃだめです!!!(自戒)

また、こんな夜があるといい

7 MEN 侍、今野大輝さんの初主演舞台「明るい夜に出かけて」その大千穐楽公演を見に行った。2週間ぶりとかに見たから吸収が良すぎて音楽も表現も、たくさん覚えてる。

いつの間にか私の中で、舞台「明るい夜に出かけて」は見慣れた明るさ、見飽きない明るさ、になっていて、そんなことに気付いたばっかりで終わってしまった。日常の象徴にはならなかった。

大学生の身からしたらここから授業が本格的に始まって、また別の日常に戻っていくにすぎない。春休みという長いように見えてただ時間の塊であった日常はもうお別れである。

 

もう終わりなのに、って気持ちと共にこの明るさをちゃんと明るいままに残しておかなくちゃいけないって気持ちがあるからこうして文章にしている。

 

以下目次

 

 

表情

今野大輝演じる富山一志

表情がとても細やかに移ろっていて素敵だった。こんなに丁寧に表情筋を動かしているのだなと感動した(表情筋出のオタク)。場面等の詳しい話は次の項で。

表情の話しとはズレるが、ブレのない演技をする。立ち姿と同じで凛々しく在る。

 

情報の多少

役者の表情が見えると情報量が格段に増える。人って本当にほとんどを視覚から判断しているんだなと思う。私の座った座席は偏りがすごくて、ずっとあまり見えていなかった部分があったらしい。

下手側と上手側では受け取れる情報量が違う。結構左右振り切って顔を向けるシーンが多い舞台ならではだなと思った。群馬では下手上手両方見てきたため数ヶ所覚えているところを。かなり長いです。

・佐古田に対して「正直だと思う」「俺よりずっと大人だ」というシーン。結構離れたシーンだけど似たような心地。「振り絞って言った」もしくは「不意に出た本音の」言葉という印象。上手側から顔をくしゃっとしながらのセリフだとわかる。そこに見えるのは、きっと葛藤があること。本心、複雑に絡んだ、ハガキ職人としての嫉妬とか佐古田に対する感情たち。

・鹿沢に金曜のことを聞かれた時アルピーについてウキウキで語る。これも上手側だと表情が見やすくて、本当に瞳がキラキラしていた。

・冒頭、倒れたミミさんを見て鹿沢が怒るシーン。ひと段落したあと覚えてないんだろっていうから富山のことそこまで怒ってないのかなとか思った。驚きの感情が強いのかなとか。全然違ってた。めちゃくちゃ怒ってるびっくりするくらい怒ってる怒りながらレジしましょうかって言う。富山に聞こえないんだよって言う。当たり前のことといっちゃそうだけど。バックヤード3人のシーンの後はなんか優しくて何らかの事情があるんだなって理解したんだろうな。(メンヘラと鹿沢、ね。最悪な二次創作書きそうだからやめます)

・コンビニに永川が来る前鹿沢に話しかける時鹿沢の後ろで躊躇している富山がいる。口は動いてて、あのって言葉に助走かけてる。これも上手だけ。その後永川登場してコンテナで押すシーン優しいじゃん!の顔は下手向き

・ひとまず寝る、寝顔が見えるのがすごくいい

・レジで。生ものなんです!と身を乗り出す富山、横顔がかわいい

下手から見えるシーンだと微妙だな、演劇としての富山の側面より芸術的な富山(今野)の造形とかになっちゃった

 

明るい夜に出かけて

富山にとっての「明るい夜に出かけて」はまさしくラジオだったんだと思う。「小さな一欠片の夢ができた」の後歌い出す場面、本心なんだと思った。明るい夜に出かけて、リスナーに想いを馳せる時、明るいラジオブースを思う時。大千穐楽での歌声はなんだかいつもより力強い気がした。

 

「また、こんな夜があるといい」は正直まとまりすぎていて、うまく落ちが着きすぎてしまっていて涙引っ込めちゃうんだけどさ。(綺麗すぎるが故の嫉妬なのかもしれない)

4/13追記:ブログ読んだらなんか嬉しくなっちゃった。単純で笑う、、「またこんな夜があるといい」ね、今日みたいにブログが楽しみな夜もこんな夜のひとつかもしれないねって思った。

 

オールナイトニッポンのはじまりのセリフで終わる。

なんかぽくないな、に始まり調べてからは忖度?と思っていた。今日は富山の言葉なんだって思った。なんか泣けてきた。そっからずーっと泣いてたもう諦めて泣いてた

 

あと全然関係ないけど荒井が辞めるとこの前棚の裏で待ってる伊藤蒼ちゃんとずっと目が合っててびゃーってなったしちょっとごめんって思っただってこんなとこで目が合うなんて思わないと思うから

富山って佐古田のことかわいいって思ってるよね、今野も思ってるでしょ!!!←どんな意見すぎ(実年齢6つ違うからかわいいって思ってそうっていうあれ。6つ上の人とお話しした時なんか知らないけどかわいがられているって思ったし(関係無))

 

カーテンコール

昼公演で触れられた部分、お母さんザウルスがおしり掻きながらドアの向こうにきえていくシーン、夜ではしっかり笑いが起こっていて面白かった。

ノゾエさんの挨拶は的を射すぎていて事実でしかないから、もう会えないってのが現実で、どうしようもなく涙をこぼした。写真とか見ても劇場行っても多分会えないその瞬間その空間にはもう二度と。まっさらな状態で始まってまっさらに帰るのに無ではない空間、時間。短い人生みたいなもので儚く愛おしいこと。

 

最後の公演にしてやっとみんな生きてるなって思ったどの役の人もみんなその世界に生きてたって思った。表情が生きてたんだもん、すごいって感情。

 

 

以下暗め雑感

コンビニは明るいのか

日常の象徴たる見慣れた・見飽きない明るさを明るいと感じるのだろうか。

暗さの中で明るさはひときわ眩しくて希望だけど、また暗いところに落ちた時、知っている明るさは希望たり得るのか。

「終わらなければ、きっと」と言う言葉が胸を重く押しつける。実際には終わってしまったわけで呪縛のような言葉はどうなったんだろう。どこに向かったんだろう。

石井さんが言っている富山や佐古田今頃どうしてるかなって言うのは、とてつもなく大きな感情があるんだって思った。(私のそれは「人生に悩める若者のひとりとして興味がある」だけど多分石井Dは「人生を共にした人として気にかけてる」んじゃないかな、紙や舞台の上の彼らはそれだけ鮮明に生きてたんだって思う。)

ロス、なんて言うけれど、このロスは今野大輝演じる富山一志にもう二度と会えないからなのか六浦のアパートで悩んでいる富山はもういないからなのか。てか今野先生の歌をこんなに堪能できる機会ってなかなかないんじゃなかろうか、、ますます寂しいよ。

東京での富山の暮らしを全然知らないからこの先の富山を知りようがなくて、きっとラジオは聞くし金沢八景の仲間にも時々会いはするんだろうけど遠いからさ。

幸せに生きていてくれることを願う他ない。

 

 

かわいいって叫んで終わりたい

副店長に返本処理まだって言われるところ、「はい」って何回も言うんだけど追い詰められたような返事の中で舌ペロしてた。かわいい

富山が動く場面って結構あって、通り過ぎると少しして甘〜い香りがする。これ香水らしい。流力〜って浮かんだ。なんか時々甘い匂いしたなって人、香水です。かわいい。

佐古田がコンビニの服脱がせた後レジ上に置くんだけど、それを着る時富山が毎回広げて確認してから着てた。かわいい。

これはかわいいって言っていいものか悩みますがラストうるうるしてた。夢ができたところ。声が少し揺れて生きてるな、感情が動いてるなって思うと無性にかわいい。

カーテンコールで自分の話になるとちょっと嬉しそうな顔する、富川さんの好きなシーンの話(文化祭公演が片付けで幕を下手袖にしまう時待機してる今野さんスリスリするっていう…)ではそうなんですよって感じで(「あるんですよ」かな)お目目キラッとさせて前に出てきたし、素敵な座長って言われたら口をちょっと丸めてオーバーめに首を横に振ってたし。なんか嬉しさが滲んでるっていうかこの人たちとの日常をとても楽しく過ごしてだんだろうなって思えて、急に素の今野大輝が見えた気がしてとんでもなくかわいい。

大千穐楽のANNセリフの後佐古田と指を合わせてめーーっちゃ笑ってたちょー笑顔まじでかわいい破顔ってこのことだーーー!って思った。かわいい。(セリフのとこ新しい時代の夜をリードしていた変わったのかな?なんか物理的に引っ張ってるとこを想像しちゃってかわいかった)

 

カテコの締めは全員で「また、こんな夜があるといい」だったことは分かると思うんですけど(そうかな)、今から出演者のみんなで「また…」を言って締めようと思います。じゃあみなさんせーのでいきますよ?って前フリをしていたもう全部言っちゃっててさ、かわいいとしか言えない。かわいいね。

最後に最高でしたって聞けたのが1番嬉しかったよかった、お手振りの挨拶もいつもより声大きかった。楽しかったんだろうな、かわいい。

 

 

 

 

終わりのない時ってこの舞台のことならいい。

 

 

 

P.S.

スピーカーの近くで見た時スピーカー越しに聞こえたのは暗転中の長め台詞(2月とかかな覚えてなくて←)と低音歌唱「自転車で走ってる夜の道〜♪」の部分くらいだった。

素の声で揺れた鼓膜を愛していたいね